ブリスターパックの錠剤充填、位置、形状の検査
用途:ブリスターパックを検査して、適切に充填されていること、錠剤が破損していないことを確認する
課題:ブリスターパックのサイズが頻繁に変更される
解決法:VEシリーズのスマートカメラ
メリット:非常に小さい欠陥でも検出できる
大規模な医薬品メーカーは、大量の錠剤薬品をブリスターパックに包装しています。空の包装シートが自動充填装置に供給され、空きポケットに錠剤が投入されます。各包装シートは密封される前に、錠剤が適切に投入され、すべてのポケットが埋まり、欠けたり割れたりしている錠剤がないことが確認される必要があります。
使いやすいカメラで充填されたブリスターパックを検査
1台のVEシリーズスマートカメラを包装機の出口に置くことにより、複数列のブリスター包装シートを一度に検査できます。カメラは製造ラインの頭上およそ36 cmの所に設置され、LEDバックライトはラインの10 cm下に置かれます。
装置から排出された包装シートは、このカメラとバックライトの間を通り過ぎます。高輝度の赤色光はシートを透過しますが、錠剤が存在する箇所では遮蔽され、明確に定義可能な暗部が現れます。カメラはブロップツールを使用し、錠剤の有無と位置を検査し、形状を認識します。検査ごとにフォトカプラ出力がトリガとしてTL50タワーライトへ送られ、合格の場合は緑の、不合格の場合には赤の表示が点灯されます。不合格判定の場合は、不合格シートを製造ラインから排除するための経路変更トリガが出力されます。
VEシリーズスマートカメラは、費用効果が高く、導入が容易で、簡単に使えるブリスターパック検査ソリューションです。バナーの画像処理ソフトウェア「ビジョンマネージャー」には、カメラを活用するための強力な検査ツールと機能が搭載されており、直感的インターフェースで簡単に操作できます。検査内容は、ソフトウェアエミュレータを使用してオフラインで構築・動作検証を行うことが可能です。また、ランタイム編集機能により、カメラが動作中でも検査内容を変更することができるため、ダウンタイムとそれに伴う費用が削減されます。