可動範囲を測定するセンサ
1組のL-GAGE® LE550レーザー三角測量センサは、可動範囲を確認する一連の検査の一環として、車両座席システムの前進と後退の動きを測定します。
顧客の要件:車両座席システムが、仕様通りの全可動範囲で機能することを確認する
解決法:L-GAGE® LE550レーザー計測センサ
採用理由:範囲と解像度 - センサは、ターゲットから最大600 mmの距離で0.5 mmの単位まで正確であり、ターゲットから最大1000 mmの距離で1 mm未満単位まで正確である
パフォーマンスと価格 - LE550センサは、同じ価格帯の三角測量センサより性能に優れており、同等の特徴と機能を備えたセンサよりコストが抑えられている
お客様のメリット
総合的な節減 - 既存のセンサのほぼ半分のコストで、施設全体にLE550を配備することができた
背景
自動車産業のサプライヤは、人気のスポーツユーティリティ車向けにパワーシートシステムを製造しています。自動車メーカーは、このシステムが、出荷前の時点で完全に機能しており、設置する準備が整っていることを要求しています。
課題
組み立て時、座席の高さの調整、前進および後退の動き、および正位置とリクライニングの動きを測定するために、検査が行われます。それぞれの検査には、2つのセンサが使用されます。センサはコンベヤラインの外に配備されており、座席への簡単なアクセスと座席の自由な動きが確保されています。検査中、最大可動範囲において、座席はセンサから最大1メートル離れることがあります。
同社が使用していたセンサの価格は、1つ当たり1000ドルです。1つの検査ステーションのセンサを更新するための費用は6000ドルでした。施設全体に複数の検査ステーションが設置されているため、離れた場所から正確な測定を行える、よりコスト効率の良いセンサを求めていました。
解決法
この会社は、パフォーマンスとコストを比較した後、L-GAGE® LE550レーザーセンサを選びました。LE550センサは、1メートル離れた場所からわずか1 mmの変化を検出できますが、価格は既存のセンサのほぼ半分です。リニアアレイ技術とレーザー三角測量を使用して、LE550は優れた直線性、再現可能性、および解像度を100 mm~1000 mmの全稼働範囲において提供します。
LE550センサのスポットサイズは小さく、可視性のビームを使用するため、簡単にアライメントを行えます。8文字2列のLCDディスプレイによって、セットアップを簡単に行え、測定と出力情報がリアルタイムに表示されます。また、用途の変更も簡単です。
各検査において、座席はその可動範囲の最小から最大まで調節されます。LE550は、その距離の変化を測定します。測定が許容範囲外である場合、出力がトリガされ、オペレータに通知されたラインがわずかに停止します。この時に、オペレータは座席を検査して問題を正すことができます。