電池製造向けエッジガイド

電池製造のエッジガイド機能には、材料のフィルムがわずかな許容範囲でロールの中央に配置されていることを確認する役割があります。エッジガイドがうまく行われない場合、廃棄物が発生したり、最終製品の品質に悪影響が及んだりすることになります。ほんのわずかなずれを検出できれば、リアルタイムで調整を行うことで、こういった高額なエラーを回避することができます。この記事では、光ファイバセンサによって、電池組み立て向けの精度の高い確実なエッジガイドソリューションを作る方法を説明します。

df-g3 battery assembly fiber edge guide array
リチウムイオン電池組み立てにおける品質管理向けエッジガイド

リチウムイオン電池のアセンブリは、陽極、陰極、およびセパレータフィルムを大きなバッテリセル材のロールにしたものです。これら3つの材料にずれが生じると、廃棄の原因となったり、機械のつまりや予定外のダウンタイムが発生したり、製品回収へと発展しかねません。左または右へのわずかなずれであっても最終製品の品質に悪影響を及ぼします。品質を確保し、生産工程をスムーズに実施し続けるには、全工程において電池材料の端を正確に合わせる必要があります。そのため、両側のわずかなずれを検出して自動調整を開始できるソリューションが必要となります。

ソリューション:高性能光ファイバ増幅器とファイバアレイ

DF-G3シリーズのような高性能光ファイバ増幅器をプラスチックファイバアレイと組み合わせることにより、材料の端を正確に検出し、材料を正しく揃わせることができます。光ファイバアセンブリは、光軸が完全にまたは部分的に遮断されることで発生する光の明暗度に基づいて、材料の園児を確実に識別します。たとえば、材料が光軸の半分を遮断する場合は、フィルムがロールの中央に配置されているため、調整は不要です。材料が左または右にずれると、より大半または少ない光軸が遮断され、特定の許容範囲内の光の明暗度が変化するため、機械はリアルタイムのセンサデータを使って、ロールを自動調整し、材料の位置を再調整します。  

光ファイバセンサ技術のメリット

電池製造のエッジガイド用途に光ファイバシステムを使用することには、多数のメリットがあります。ファイバそのものは小さく、柔軟性があるため、スペースに限りのあるエリアでも十分に収められる一方で、ファイバ増幅器はプログラム設定やトラブルシューティングに便利な場所に取り付けることができます

バナーエンジニアリングでは多様な光ファイバアセンブリのほか、エッジガイド用途の助けとなる各種産業オートメーションソリューションを提供しています。また、お客様が用途の要件に合った技術を見つけられるよう、グローバルサポートとともに信頼性の高い製品を提供しています。 

DF-G3光ファイバ増幅器のメリット

高精度・高出力

高出力増幅器と小型のコアファイバによって、小さな部品の精密な位置検出を行うためのより強力な光軸を作り出します。これらの強力な光軸は、従来のセンサでは見逃してしまうわずかな変化をキャッチすることができます。

多様性・柔軟性

DF-G3とプラスチックファイバを組み合わせることで、柔軟な設置が可能になります。多用途性に優れたプラスチックファイバは、屈曲可能であるため、さまざまなスペースに収めることができます。さらに、DF-G3増幅器はトラブルシューティングやメンテナンス目的でアクセスしやすい場所に設置できます。

DF-G3 Long Range Fiber Optic Amplifier
この記事で取り上げられた製品

DF-G3シリーズ 長距離光ファイバ増幅器
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最大6 mの検出、正確な位置検出、および水検出向けにIO-Link機能を搭載したファイバ増幅器です。アナログ、ディスクリート、デュアルディスクリート出力。

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光ファイバ
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Fiber optic systems are typically used in harsh conditions, including high vibration, extreme heat, and noisy, wet, corrosive or explosive environments.

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