環境条件の監視
課題
半導体ファブでは加工工場の複数の箇所で、2キロメートルに及ぶプロセス配管システムに渡り、温度、相対湿度、酸素レベルを監視する必要があります。
この用途には、温度、相対湿度、酸素レベルを監視し、複数のモニタリング地点から成るロケーションを形成して中央制御地点に全データを収集し、SCADAシステムのインターフェイスとなるソリューションが必要です。このソリューションは、工場で働く従業員全員のために効率的で安全な作業環境を確保することにつながります。 2キロメートルを超える地下トンネルの配管システムでモニタリング地点までケーブルを敷設するには莫大なコストがかかります。
解決法
各ロケーションでセンサデータを監視するModbusベースのワイヤレスI/Oネットワーク、そしてハードワイヤ接続のセンサデータに基づく制御出力の組み合わせが、顧客のニーズを満たす最適なソリューションとなります。バナー製のModbusマルチホップワイヤレスI/Oシステムを使うと、環境データをそれぞれ個別に監視できます。この情報はワイヤレスネットワークを通じてローカルのコントローラに送信され、さらに中央制御室に送信され、そこで環境/プロセスデータの追加ネットワークを同時に監視できます。
マルチホップネットワークは、センサ、コントローラ、I/Oデバイスなどの25台のワイヤレス装置から構成されます。Modbusマルチホップマスター無線はすべての中継器およびスレーブ無線のデータを収集して転送し、ほとんどのHMI、PLC、SCADAシステムに対応している汎用プロトコルModbus RTUを通じて通信を行います。中継器およびスレーブ無線はModbusスレーブ装置のジャンクションとなり、内蔵アナログI/OによってModbusマルチホップ無線ネットワーク内のアドレスでひとつのロケーションを形成します。中継器ステーションを加えてネットワークの範囲を拡張することで、伝送距離が拡大され無線信号の障害が回避されます。マルチホップネットワークには、M12FTHQ3温度湿度センサとブザーアラーム付きCL50表示灯も含まれます。